【お知らせ】6/1より法人名が変更になりました

2020-06-01

「NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター」から「NPO法人オーシャンファミリー」への名称変更について

 

代表 海野 義明

2020年6月1日

 

 

この度の新型コロナ渦で世界は大変なことになっています。しかし、今回のこの現象で現代社会が抱えるさまざまな問題が浮き彫りになったようにも思います。みんなで改めて、未来を見据え自分たちの生活や子どもたちへの教育、環境のことを考え直す機会にして行きたいと思います。

 

海には、地球の全生物の生態系を支える場として多くの機能を持っています。そのうちの水循環ひとつとっても海は不可欠な存在であり、人類の生存にとっても重要なはたらきをもっています。そのことは「One Ocean One People」「人類は海でつながれたひとつの民」という言葉にもその概念が良く示されています。

 

その海は化学工業が活発化し、大量物質消費社会が顕在化した1950・60年代以降急激に環境が悪化しました。そのことを憂慮した三宅島在住の海洋生物学者故ジャック・モイヤー博士が、海を守るには子どもの時からの海の理解が必要と、1984年に全国の子どもたちを三宅島に呼び「三宅島サマースクール」を始めました。そのスクールを支えたダイバーの仲間たち、参加した子どもたちが「オーシャンファミリー」としてはじまりました。

その後、2000年の三宅島火山噴火全島民避難時の東京でNPO法人となり、2020年認定NPOとして認可を受けることとなりました。

 

現在、神奈川県三浦半島葉山町と東京都三宅島を拠点として活動しています。オーシャンの日本語は海です。海は海だけで存在するのではなく、陸の自然、大気とも密接につながりあっています。当初のNPO団体名は「オーシャンファミリー海洋自然体験センター」として海洋と陸の自然で体験教育・環境教育を展開すると明示してきましたが、海と海につながる自然・暮らしを総称して「海」という一言に括りました。人間関係を表現する、friend、

fellow、familyも「ファミリー」で総称し、あわせ原点回帰もふくめて団体名をシンプルに「オーシャンファミリー」としました。

 

 

 

オーシャンファミリーが発祥してから35年が経ちました。そのときのスクールに参加した子どもたちは成長して社会で、世界中で活躍し、オーシャンファミリーの体験指導者となったり、家族をつくりその子どもたちがまた、オーシャンファミリーの活動に参加したり

と世界と世代につながってきています。「子どもたちの心に種を植えること」、種が無ければ始まりません。種は、最初は小さな粒でもやがて成長し大きな樹となり花を咲かせ実を結び次の種をつくります。1世代少しが経ち、本当にそのようになってきたことを実感します。

 

「海と人、人と人のつながり」が、グローバルな社会となった現代、逆に海・自然と人、本当の人と人のつながりが分断してしまっているように思います。ネットで瞬時に世界中の多くの人々がつながることができるにもかかわらず、争い、格差○○が過熱化してしまっています。海の酸性化、水質汚染、温暖化、マイクロプラスティックなど地球規模での環境問題もとどまることがありません。これらの問題を解決するにも、持続的な良い未来を築くにも「海と人、人と人のつながり」が大切です。

 

海(海と自然)を体験し、海で人びととつながり、みんなで未来を良くしていきましょう!

 

葉山、小磯にて

2019年サマースクールの参加者と、三宅島大路池の「迷子椎」の前で。

新型コロナウィルスの影響により、初のzoomで登場。