海でゆっくり楽に長く泳ぐために! 

2010-12-05

葉山海洋スポーツ塾
         

12月5日の海洋スポーツ塾は横須賀・不入斗総合体育館にて「プールレッスン3」でした。
3回続いたその最終回の今回。これまで「ゆっくり楽に泳ぐ」を目標に、スキルアップのための
さまざまなドリルを繰り返し行ってきましたが、今回、その成果が実ってついに「泳ぎ」が完成しました!
そして、ほとんどの参加者が10分間泳を見事「完走」することができました!

これまでの基本的なポイントをまとめると…

① 体の前後のバランスをとって楽に浮くことや抵抗の少ない姿勢を考える。
② 水の中の「小さな穴」をくぐり抜けるように手の先からつま先までを一本に伸ばす。
③ バランスの取れた姿勢を維持しながら腕の動きと体の回転をつなげる。

そして、前回(11月21日)から行ってきたレッスンでは、実際の泳ぎ(クロール)をより意識したドリルを行いました。
そのポイントをまとめると…

① 前に伸ばした手が水をかき始めるタイミングは、水を後方にかいた後、前方に持ってくるもう片方の手(うしろの手)が顔の横を通過してから。それまでは前に伸ばした手は伸ばしたままガマンする。うしろの手が顔の横を通過する前に、前の伸ばした手がガマンできずかき始めると抵抗になる。つまり推進力が低下する。
② 1・2・3のリズム(3回かいて3回目に顔を水面から出し呼吸する)で左右両側で呼吸を行うが、息を吸った後、まずは顔を元の位置(水面下)に戻すことから行い、その後にうしろの手を前にもってくるようにする。うしろの手を前にもってくるタイミングが早過ぎると体が沈んで、これも抵抗になる。
③ 水をうしろにかいた手を前に戻す時は肘から吊り上げられて前に引っ張られる感覚で行う。指先を軽く水面に触れさせ、左右で平行な線をうしろから前へ描くように意識しながら行うとよい。戻す手の入水は顔の横かやや前方で。入水後は体の前後のバランスのとれる方向へ伸びる。これも体の姿勢を維持して抵抗を減らすコツ。
④ 呼吸は前に伸ばした手(腕)から足先までを「軸」に左右に回転するイメージで行う。あくまで頭も顔もその「軸」と一体になって動いている感覚で。大きな呼吸の動作は抵抗が増えて、かえって苦しく疲れやすくなる。

と、言葉だけで説明し理解するのは難しいですが、これらのポイントを意識しながら、実際、3回のレッスンを行うことでみんなの泳ぎが変わりました。
来年の春に、海での実践での泳ぎにぜひ活かしたいと思います。「ゆっくり楽に泳ぐ」ことができれば、海ではもっと安全で安心できる泳ぎができるようになります。そして、海でもっと遠くにもっと速く泳ぐことができるようになるのです!

短期間でしたが、3回のプールレッスンを通じて、少し泳ぎに自信がもてるようになった塾生もいたようです。逆に、いつもと違う雰囲気に、つい調子にのって悪ふざけしてしまう塾生もいました。どんな時もどんな場所でも、あきらめずに一生懸命に取り組む。この気持ちをいつも忘れずに、これからも活動していきましょう!

次回、「トレイルラン」は12月19日(日)です。今年最後の活動です。来年に向けて、葉山の山をしっかり走りましょう!

この活動は、笹川スポーツ財団「ウォータースポーツエイド助成を受けて開催しています。
11月からのプールでの活動は、撮影禁止のため写真がありません。