11月の葉山マリンキッズ:海と川と森のつながりに気付こう!

2013-11-10

11月10日(日) ☁時々☂一時☀
猫の目のように変わる天気です。
秋の空は変わりやすいと言えども、風が強かったこともあってコロコロ天気は変わりました。
毎年降雨でプログラムの変更を余儀なくさせられた森戸川林道の散策ですが、今年はどうだったのでしょう?

今回は森戸川村の清水村長にご協力いただき、森戸川林道の植物の観察と里山としての森林の保全活動として植樹を行いました。
森戸川村に到着すると早速村の敷地にヤマザクラの植樹です。
川岸に近いところのせいか、土は固く石ころや岩がたくさん出てきて土を掘るのがとても大変でした。

 苗は森で芽を出して村で育てられたものです。

 植樹が終わると周りを石で囲んで、丸太のベンチを置いて完成です。

10年、20年、30年後、このヤマザクラの樹の下でお花見をしたいですね。

お弁当のあとはスギ林の中にコナラ(落葉樹)とタブ(照葉樹)の植樹です。

 林道の途中から川を渡った対岸にあるスギ林は人工林ではあるものの、周辺にはアオキやシダ、ヤブツバキなどいきいきとした森が形成されていました。

 スギの落ち葉を除き、シャベルを差し込むと土はとても柔らかく、しっかり掘り起こすことができました。

 スギ林の間から空を眺めて日の光が差し込むあたりに植樹しました。

 帰り道は林道の植生の観察です。
樹木や草花にはいろいろな役割があります。
その役割とともに植物の名前を覚えてみましょう。

 ニワトコは先端の葉が落葉し栄養を蓄えます。
漢字で書くと「接骨木」、薬用、食用、神事にも用いられます。

 樹木の断面を見てみると栄養を蓄える芯材、生長をつづける周辺の細胞、そしてもっとも外側は水を吸い上げる層に構成されています。
芯材は細胞としては生長しませんが、栄養を蓄えることによってその木が倒れないように固くなり支えていきます。

小学2年生(7歳)の身長は約120cmくらいですが、マダケは一日で121cm生長します。
人間は7年間で120cm、マダケは1日で121cm、1日の生長記録としては世界チャンピョンです。
タケノコとして食べるモウソウダケは119cmで第2位です。
そんな清水村長の森のお話に子どもたちは驚き、喜び、楽しみました。
季節外れのあたたかい南風が吹く林道のハイキングでした。